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- 水稲採取部会 (山口県萩市大井)-

 山口県萩市大井地区における種子籾栽培は、昭和28年頃より、水稲作物としてより付加価値の高い種子籾を地域の戦略品目に位置づけ、栽培を始める。以前は県内に10ヶ所の種子場があったが、昭和35年に県の指導で、現在の鹿野や徳地、宇部小野、大井の4ヶ所が県の指定産地に認定され、現在に至っている。昭和45年に始まったつらい減反政策も担い手への農地の集積を進めながら乗り切ってきた。

 定期的な農機具管理の勉強会を開いて機械技術力を高め、大型農機の点検整備を自分たちで行っている。おかげでコンバインも10年以上使うことができ、格安な利用料で作業を続ける事ができた。
 また、優良種子安定生産対策として現地研修会や視察研修、出穂・糊熟期の圃場審査を行うほか、混種防止対策として、コンバインや共同乾燥施設の機械等の分解・清掃を徹底している。種子籾は隣接地が荒廃していると作付けできなくなるため、農地・水・環境保全向上対策を100ha規模で展開し、集落の農地保全とそれらに資する活動を行っている。

 県内主要品種の需要動向では、全体的な米消費量が年々減少していることもあり、コシヒカリの生産量が4年で約50t、ヒノヒカリについても4年で約37t減っている。大井では将来的に、高温障害が出にくい品種の選定や新たな需要が見込める飼料用・米粉用水稲の種子生産なども選択肢の一つとして考えつつ、地区内の水田面積の半分(50ha)を採取圃にしたいと考えている。
 しかし、半世紀以上続く産地ゆえ農家の高齢化が進み、今後は、組織基盤の強化を図るため、人材育成と伴に若い世代へ技術や知識などを伝授することにしている。
 今年度は部会員の自己負担で、新たにコンバイン4台を購入したが、機械の更新は内部留保可能な法人の方がメ



リットは高く、個人では対応が難しい農地の問題もあるため、現在、水稲採種部会を中心に法人化に向けた協議を進めている。

- 今後のビジョン -

 大井地区の100haの水田経営は、タネ籾生産を中心に裏作のタマネギ・ブロッコリー栽培、それに伝統ある柑橘。昭和36年の国の農業構造改善事業により、水田転換までして植栽又は老木の改植を進めたが、貿易の自由化に押され価格が安定されず、作業の機械化が難しい点など、柑橘農家の高齢化に伴って厳しい状況を迎えている。また、重量野菜のタマネギも高齢化のあおりを受けやすく、今後は種子籾栽培を中心に、ゆくゆくは大井地区全体の農家組織の設立を考えている。
 現在は、アンケート等で法人化についての意見・要望をまとめているが、栽培面積の維持が精一杯という状況の中、他品種との交配防止や効率的な作業計画を行うためには圃場の団地化が不可欠であり、住民の理解や地域の団結力がなにより重要。生産コストを少しでも抑え、良質な種子籾を供給する産地として、更に儲かる農業の実践を目指す。


- 組織概要 -

部会員数:30名(平成22年1月1日現在)
栽培面積:ひとめぼれ12ha ヒノヒカリ24ha
種子籾販売実績:ひとめぼれ50t ヒノヒカリ102t(平成20年度)



 

あぶらんど萩農業協同組合 〒758-0041 山口県萩市大字江向431-2 TEL:0838-22-3535 FAX:0838-22-6195

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